「他の子は」「普通の子は」と、他の子と比較していませんか?

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カウンセリングをしていると、

このようなお母さんとお話することがあります。

「他の人はみんな、家事をしっかりやっている。

私は毎日できていなくて、情けない」

「普通の人はもっと子育てをきちんとしている。

私はイライラしてしまい、母として失格だ」

「世の中の人はみんな、家事も育児も仕事もちゃんと行っている。

なのに私は全然余裕がなくて、うまくできなくて、落ち込んでしまう」


子育てって、大変なことですよ。

毎日大変なことをしているのに、

こんな気持ちになったらしんどいですよね・・


涙があふれてくることもあると思います。

さて、この3つのお話に共通していることは何でしょうか・・?







それは、『他の人は』『普通の人は』といった考え方をした『他人との比較』です。


お話を聞いていると、しっかりできていることもあるんです。

でも、この考え方をしていると、

「自分はダメだ」「普通の人よりできていない」と感じてしまい、

自分にOKが出せなくなってしまいます。


どうしてこのような考え方になってしまったのでしょうか?

ひとりひとり、育つ過程や抱えていることは違うので理由はさまざまなのですが、

ご相談者さまのお話を聞いていてよくあるのは

「普通はこのくらいできるよ」

「他の子はもっとできているよ」

といった言葉を言われながら育ってきたケースです。

何気なく使っている人もいるかもしれませんが、

ちょっと考えてみてくださいね。


「普通はこのくらいできるよ」

「他の子はもっとできているよ」


という言葉は裏返すと、


「あなたは普通には達していない」

「まだ足りない」

「他の子よりできていないからダメだよ」

こんな意味が込められていると考えられないでしょうか。


子どもは、今の自分を認めてもらえないことに悲しくなってしまうこともあるでしょう。


言われ続けることにより、

「自分は周りよりできない子だ」

「足りない子だ」

「ダメな子だ」

そんなふうに自分のことを無意識的に評価するようになることもあるかもしれません。

こどもの時に身につけたこのような感覚は、そのまま大人になっても持ち続けることがあります。


そうすると、

「他の人はできているのに」

「普通の人はできてるのに」

「やっぱり私はできていない・・」


と子どもの頃と同じように感じて、自分を責めたり、気持ちが不安定になったりしてしまうのです。


そして、このようなことが起きている場合、

子どもは親から何度も言われたことを覚えている場合も多いですから、

親との関係も微妙なものになっていることも多いです。



親は何気なく言った言葉であっても、

子どもの自尊心を傷つけ、自信を失くさせて、

大人になってもつらい思いをさせて、

親子の関係にヒビを入れてしまうこともあるのです。



これでは、子どものことを大切に思っていた親も、

一生懸命に生きている子どももしあわせではないですよね。

「他の子は・・」

「普通の子は・・」

という言葉は、

子どもによってはやる気につながることもあるでしょう。


ただ、親が発破をかけるつもりでその表現を使っても、

必ず親の思うように上手くいくとは限らないものです。


子どもの性格や状況をよく見ることも大切でしょう。

また、「他の子は」「普通の子は」と親が子どもに言う場合、

親自身がなにか不安を抱えていて、

その不安をなんとかするために子どもにそのような言葉をかけているケースもあります。



たとえば、親自身が

「この子は他の子より劣っているかもしれない。

そうしたらどうしよう・・」

と感じていて、そんな不安から、

「他の子はもっとできている!あなたももっと周りの子のようにやりなさい」

と子どもに急き立ててしまうような感じです。


この場合、原因となっているのは、まずは親自身の不安ではないでしょうか。


親自身も自分が不安から子どもに「他の子は・・!」と言っていることに気付いていないことも多いです。

そのまま、悪循環を繰り返してしまうのです。


ですのでこのような場合は、

親は自分自身の不安な気持ちと向き合うことが大事になります。

そうすることで、不安やイライラに振り回されなくなるだけでなく、

子どもとの関係がより良いものになることもあるでしょう。

「他の子は」「普通の子は」と言った言葉がけは、

親が思っている以上に子どもの心を傷つけ、

劣等感を与え、

大人になっても生きづらさを抱えてしまうことがあります。


子どもが、親に対する複雑な気持ちを持つことにも繋がります。


他の子どもと比較するのではなく、

子ども自身の成長や気持ちに向き合いながら、

できていることを認めてほめてあげること。


その方がきっと、

お互いに気持ち良く子どもの力を伸ばすことができるのではないでしょうか。

親子関係もこじれなくて済むことが多いでしょう。



でも、親である自分自身が不安になったり、焦ったりしてしまう・・

この気持ちもとてもわかります。


そのような場合は私もお手伝いしますので、いつでもご相談ください。

*・゜・*・゜・*・゜・*・゜・

『お母さんのかけこみ部屋 なないろ』は、

『親も子もしあわせになるため』に、

子どもの勉強への向き合い方を通してお母さんのサポートを行っています。

 

また、「相談室そら」にて生きづらさのカウンセリングを行っていることから、

お母さん自身の生きづらさのご相談もお受けしております。

 

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