子どもを条件付きでほめていませんか?
「条件付きでほめる」とは
生きづらさをカウンセリングさせて頂いている『相談室そら』では
良い点数を取ったときはほめられたけど、
点数が取れなかった時は怒られた。
頑張ったけど点数が思うように上がらなくて、何度も怒られた。
親の薦める学校に行くことができなくて、
ため息をつかれた。
何度もダメ出しをされた。
親をがっかりさせてしまった。
自分は「だめな子なんだ」と思った。
このような声を聞くことがあります。
私自身も似たような経験があり、
「親の期待にそう結果を出さなければ、いくら頑張っても怒られるんだ」
と小さい頃に感じたことを覚えています。
子どもは親からほめられたら嬉しいものです。
だから、「もっと頑張ろう!」と思うこともあるでしょう。
そして親も、わが子が良い成果を出したら嬉しいと思うのは当然だと思います。
ただ、いつのまにか、
「親の期待通りにできたら、ほめる」
「期待通りにできなかったら怒る、不機嫌になる」
というように、
ほめる時には条件があり、
「その条件に応えられたらほめる」
「条件に応えられなかったらほめない、怒る、不機嫌になる」
といった「条件付きのほめ方」を繰り返していないでしょうか。
条件付きでほめることを繰り返していると
「相談室そら」に来られた方は言います。
「頑張ることもできない、良い結果を出すこともできない。
こんな自分はだめなんだ」
「親は、本当の自分を見ようとしない。
受け入れてくれない」
「親は自分を思い通りにしたかっただけだ」
このような声を聞いて、あなたはどう思いますか・・?
親も必死だったかもしれません。
でも結果として、子どもは深い傷や生きづらさを抱えてしまう。
これでは悲しいですよね・・
親の期待に応えられたらほめる。
頑張ったらほめる。
でも、頑張らなかったり、親の望む成果が出せなかったら怒る、不機嫌になる。
このような条件付きのほめ方の繰り返しにより、子どもは、
- 親に対する怒りや不信感、悲しさ
- 自分に対する自信のなさ
- 自己肯定感の低さ
- 周りの評価を気にし過ぎてしまう
- やりたいことがわからない
といった問題を抱えてしまうことがあります。
- 「いい子」「できる子」でいなければほめられない
- 頑張らなければ認めてもらえない
- 大事にしてもらえない
- 喜んでもらえない
これは裏を返せば、
- 子どものありのままの姿を認めることができない。
- 受け入れることができない。
と言えるのではないでしょうか。
あなたの場合はどうでしょうか。
子どもが抱える生きづらさ
このような条件つきのほめ方を親からされることにより、
子どもの心の中には
「~でなければならない」
「~しなければならない」
といった強いルールが作られてしまうことがあります。
目に見えないこの強いルールが足かせとなり、
何十年も生きづらさに悩まされてしまうこともあるほどです。
また、
「何度も親を怒らせる自分はできない子だ」
「親の期待にそえられない子だ」
と感じて、
「自分はできない」
と思い込んでしまうこともあります。
これでは、「親も子も、両方しあわせ」とは言えませんよね。
どうしたらいいの?
では、どうしたらいいのでしょうか。
ほめることは大切です。
ほめられたら子どもは嬉しいでしょうし、
親の心からの嬉しさも子どもに伝わります。
「もっと頑張ろう」
というモチベーションになることもあるでしょうし、
「自分はできるんだ」
と自信が育まれることもあるでしょう。
ですから、子どもの成果や頑張りを認めて、ほめることは大切だと思います。
問題になってしまうのは、
「成果」や「頑張ったかどうか」に目が行き過ぎて、
子どもの気持ちや努力をきちんと受け止められていない場合
ではないでしょうか。
子どもがどれだけ努力をしたのか、
どんな気持ちであるのか、
受け入れて、認めてあげることはとても大切です。
また、人間ですから頑張れない時もあります。
意欲がわかないときもあります。
休みたい時もあるでしょう。
大人も同じですよね。
そのような時も子どもに寄り添うことができると良いのではないでしょうか。
無条件の愛情を伝える
子どもが生まれた時のことを思い出してみてください。
「無事に生まれてきてくれて嬉しい」
そんな感情を持っていませんでしたか・・?
いつのまにか、「成果」や「頑張り」に目がいってしまうこともあるかもしれませんが、
そんなときは初心を思い出してみるのはどうでしょうか。
何ができたのか?
頑張ったのか?
ではなく、
何かができなかったとしても、
頑張っていなかったとしても、
「笑顔で生きていてくれるだけで嬉しい、ありがとう」
「どんなあなたも大好きだよ」
そんな「無条件の愛情」を伝えてあげること。
そうすることで子どもは
「どんな自分も大切にしてもらえるんだ」
「うまくいかなくても、わかってくれる人がいるんだ」
と感じて安心できるのではないでしょうか。
世の中にはたくさんの人がいます。
だけど、このような「無条件の愛情」をくれる人は非常に限られています。
職場やご近所で、何もかも受け入れてくれる・・という人はなかなかいないですよね。
親だからこそ、子どもにしてあげられることではないでしょうか。
子どもは親のことが大好きで、
親も子どもを無条件に大切にしている。
こんな関係が、
親も子もしあわせな状態に繋がっていますよ。
とはいえ、
子どもが良い点数を取れなかった時や、
学校生活でうまくいかなかったなど、
どうしてもイライラ、モヤモヤしてしまうこともあると思います。
私もたくさんありました。
そんなときはカウンセリングで気持ちを整理したり、
自分自身が問題を抱えていないか確認して、問題があるなら解消したりすることが大事になります。
親の影響力は大きいですから、
親の気持ちが落ち着いて、子どもへの接し方が少し変わるだけで、
子どもの表情も行動も、
いつもの悪循環も、うんと良い方向に変わることがあります。
- イライラ、モヤモヤが湧き上がってしまう。
- どうしても感情的になってしまう。
こんな時はお気軽にご相談ください。
あなたの行動が未来を変えますよ(^-^)
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『お母さんのかけこみ部屋 なないろ』は、
『親も子もしあわせになるため』に、
子どもの勉強への向き合い方を通してお母さんのサポートを行っています。